海外移住前後の必要手続き・準備項目を徹底解説!チェックリスト付き

海外移住を決めてから実際に現地での生活を始めるまでには、現地の情報収集や手続きなど、様々な準備が必要です。

海外移住をスムーズに進めるために、移住3ヶ月前から移住後に必要な準備や手続きについて確認していきましょう。

海外移住3ヶ月前

パスポート・ビザ

パスポートの準備

1.有効期限の確認
・パスポートの有効期限が十分に残っているか確認します。多くの国では、入国時点で6か月以上の有効期限が求められます。

2.新規発行または更新
・有効期限が近い場合やパスポートを持っていない場合は、早めに発行または更新手続きを行いましょう。

ビザの準備

1.ビザの種類の確認
・渡航先の国で必要なビザの種類(移民ビザ、労働ビザ、学生ビザなど)を確認します。

2.申請書類の準備
・必要な書類(パスポートのコピー、写真、健康診断書、雇用契約書、英文経歴書、無犯罪証明書など)を揃えます。

3.オンライン申請または大使館訪問
・多くの国ではオンラインでビザ申請が可能です。オンライン申請が難しい場合は、大使館や領事館を訪れて申請します。

4.面接の予約と実施
・一部のビザ申請では、面接が必要です。面接の予約をし、指定された日に大使館または領事館を訪れて面接を受けます。

5.ビザ発行と受け取り
・ビザ申請が承認されると、ビザがパスポートに貼付されます。ビザの受け取り方法(郵送、直接受け取りなど)を確認し、受け取ります。

引越し業者の手配

引越し業者の選定は、複数の業者を比較することが大切です。

また、海外引越し業者は、基本的な引越しサービスに加えて、様々な付帯サービスを提供しています。

1. 梱包・荷解きサービス
・梱包サービス:専門のスタッフが荷物を梱包します。特に壊れやすい物や貴重品に対しては、特別な梱包材を使用します。
・荷解きサービス:現地で荷物を解き、指定された場所に設置します。

2. 保管サービス 
・一時保管:新居の準備が整うまで、荷物を一時的に保管します。
・長期保管:長期にわたる保管が必要な場合も対応可能です。

3. 特殊品の取り扱い
・ピアノや美術品の輸送:特別な梱包や輸送手段を用いて、貴重品を安全に輸送します。
・車両の輸送:自動車やバイクなどの車両を海外に輸送するサービスです。

4. 保険サービス
・輸送保険:輸送中の荷物に対する保険を提供し、紛失や破損に備えます。
・追加保険:基本保険に加えて、特別な保険オプションを選ぶことも可能です。

5. ペット輸送サービス
・ペット輸送:犬や猫などのペットを海外に輸送するためのサービスです。

 6. 通関手続きの代行
・書類作成:通関に必要な書類の作成をサポートします。
・通関代行:現地での通関手続きを代行し、スムーズな荷物の受け取りをサポートします。

7. 新居のセットアップ
・家具の組み立て・設置:新居での家具の組み立てや設置を行います。
・家電の設置:家電製品の設置や配線、設定をサポートします。

持ち家の賃貸・売却の検討または賃貸住宅の解約

1. 持ち家の賃貸

メリット
・家賃収入が得られる。
・将来的に日本へ戻る予定がある場合、資産として家を維持できる。

手続きと準備
・賃貸に出す前に、必要な修繕やメンテナンスを行います。
・不動産会社や管理会社に、賃貸管理を委託します。
・賃貸契約書を作成し、契約条件(家賃、保証金、契約期間など)を明確にします。
・賃貸用の火災保険や賠償責任保険に加入します。

2. 持ち家の売却

メリット
・売却によってまとまった資金を得られる。
・賃貸管理の手間を省ける。

手続きと準備
・不動産会社に、売却のサポートを依頼します。
・売却前に必要な修繕やクリーニングを行います。
・不動産会社に物件を査定してもらい、適正価格を設定します。
・買い手が見つかったら、売買契約書を作成し、契約を締結します。
・売却益に対する税金を確認し、必要な手続きを行います。

3. 賃貸住宅の解約

手続きと準備
・賃貸契約書に記載されている解約通知期間を確認し、大家や管理会社に解約の通知を行います。
・退去前に物件の点検を行い、必要な修繕や清掃を実施します。
・賃貸契約に基づき、退去時の物件状態に応じて保証金の返還手続きを行います。

健康診断・予防接種

健康診断

渡航先の要件確認
・渡航先の国によっては、特定の健康診断を求められる場合があります。
・労働ビザや留学ビザなど特定のビザを申請する際に、健康診断の提出が必要な場合があります。

健康診断の準備
・渡航先の要件を満たす病院やクリニックを選び、予約します。指定の病院がある場合はその病院で受診します。
・渡航先やビザの要件に応じて、必要な診断項目(血液検査、胸部X線、尿検査など)を確認します。
・健康診断書を取得し、必要に応じて英訳します。

予防接種

渡航先の要件確認
・渡航先の国が入国に際して必須とする予防接種を確認します。
・必須ではないが、推奨される予防接種も確認します。これには、B型肝炎、A型肝炎、破傷風、狂犬病などが含まれることがあります。

予防接種の準備
・医療機関め予防接種の予約をし、予防接種を受けます。一部の予防接種は複数回に分けて行うため、余裕を持ってスケジュールを組みます。
・接種証明書(イエローカードなど)を取得し、英訳を用意します。

現地言語を学ぶ

新しい環境での生活をより充実させるためには、海外移住前から移住先の公用語を学んでおくことが大切です。

書籍での自習やオンラインレッスンなどで、日常的に使う簡単な現地言語を学び言葉の壁を低くすることで、日常生活での不安やストレスが軽減されます。

子どもの学校選び

1. 学校の種類

インターナショナルスクール
・言語:主に英語で授業が行われることが多い。
・カリキュラム:国際的なカリキュラム(IB、IGCSE、APなど)を提供。
・多文化環境:多様な国籍の子どもたちが在籍しており、異文化理解が深まる。

ローカルスクール
・言語:現地の言語で授業が行われる。
・カリキュラム:現地の教育システムに基づいたカリキュラム。
・文化的適応:現地文化に深く根ざした教育が受けられる。

バイリンガルスクール
・言語:英語と現地の言語の両方で授業が行われる。
・カリキュラム:両言語を使って教育が進められるため、子どもがバイリンガルになる可能性が高い。
・国際的とローカルの融合:国際的な視点と現地の文化を両方取り入れた教育が受けられる。

日本人学校
・言語:日本語で授業が行われる。
・カリキュラム: 日本の学習指導要領に基づいた教育が提供され、学年や進度が日本の学校と一致しているため、学習の遅れや進度のズレが少ない。
・日本文化の継承:伝統的な日本の文化行事(運動会、文化祭など)が実施され、日本の文化や慣習を学ぶ機会が多い。

2. 選択基準

カリキュラム
・教育内容:学校が提供するカリキュラムが、子どもの興味や将来の進路に合っているかを確認。
・進学実績:高等教育機関への進学実績や卒業生の進路を調査。

言語
・言語サポート:英語または現地語のサポートがどの程度充実しているか。
・第二言語教育:英語以外の言語教育(日本語クラスなど)の提供があるか。 

校風と教育方針
・教育理念:学校の教育理念や方針が家庭の価値観と一致しているか。
・校風:学校の雰囲気や教育スタイルが子どもに合っているか。

施設とリソース
・学習環境:図書館、実験室、IT設備などの学習施設の充実度。
・課外活動:スポーツ、音楽、美術などの課外活動の充実度。

位置とアクセス
・通学の利便性:学校の位置が自宅から通いやすいか、スクールバスや安全な通学手段があるか。

費用
・学費:授業料やその他の費用が家庭の予算に合っているか。
・奨学金:奨学金や経済的支援が利用可能か。

3. 情報収集方法

学校のウェブサイト
・学校の公式ウェブサイトでカリキュラム、施設、教育方針などの基本情報を確認。

学校訪問
・可能であれば学校見学を行い、実際の雰囲気や設備、教師や生徒の様子を確認。

オープンスクールや説明会
・学校が開催するオープンスクールや説明会に参加し、教師やスタッフに直接質問する機会を持つ。

4. 入学手続き

必要書類の準備
・入学申請書、過去の成績表、健康診断書など、学校が求める書類を準備。

入学試験や面接
・学校によっては入学試験や面接が必要な場合があるため、準備を行う。

ビザや居住証明
・子どもの学生ビザや居住証明が必要な場合、適切な手続きを行う。

学校・習い事への連絡

移住の計画が確定したら、現在通っている学校や習い事に早めに連絡します。

学校の規則や手続きに時間がかかる場合もあるため、余裕を持って連絡をとることが重要です。

転校先の学校へ提出する必要書類(成績証明書、移転証明書など)の手配方法についても確認しましょう。

海外移住2ヶ月前

引越し荷物の仕分け

1. ハンドキャリー(機内持込手荷物+預け荷物)
・到着後すぐに使用する日用品、衣類、食品など。
・重要書類:パスポート、ビザ、医療記録、学校の書類など、移動中に緊急に必要な書類。
・貴重品:現金、宝石、貴重な小さな物品やアクセサリーなど。

2. 船便 ※約2〜3ヶ月後に到着
・大型家具:ベッド、ソファ、大きなテーブルなど。
・季節外の衣類:着替えや冬服など、即座に必要でないもの。
・不要な品物:あまり使わないものや、代替品があるものなど、即座に必要でないもの。

3. 航空便 ※約1ヶ月後に到着
・日常的な必需品:基本的な衣類、ヘビーユースのアイテムなど、到着後なるべく早く必要なもの。
・緊急な医療品:緊急時に必要な医薬品や健康管理に関連するアイテム。

4. 国内保管荷物  (トランクルームや実家など)
・一時的な不要品:本帰国後に使用する可能性があるが、現時点では必要でないもの。
・移動先での住居未確定品:住居が確定していない場合、一時的に保管するもの。

国や地域によって持ち込み禁止の規制があるため、食品・医薬品・洗剤などについては確認が必要です。

家具・家電の整理または処分

移住先の国や地域での規制や電圧の違いを確認し、必要に応じて家具や家電の選別・処分を行います。

一部の家電製品は海外での使用に適応していない場合があります。

車の処分

1. 保管する
・現状のまま保管:車両保険や自動車税の支払いを継続する必要があります。
・一時登録抹消:陸運局に手数料と書類を提出し、ナンバープレートを返納します。

2. 売却する
日本で乗っていた車を売却することで、移住資金の一部として活用できます。

3. 移住先へ持っていく
・移住先の国や地域での車の適応性や規制を確認します。左右通行の違いや環境規制などが考慮されます。
・輸送コストや手続き(海上輸送、関税など)について事前に調査し、準備します。

4. 貸す
・名義変更や契約、保険、税金などの手続きを遵守する必要があります。
・貸し出し中の車両管理やメンテナンス、帰国時の対応について決めごとをしておくと安心です。

住宅探し

1.地域の選定
勤務先や病院、学校までの距離、自身の生活スタイルに合った場所を選びます。

2.予算の設定
家賃や物価、引越し費用などを考慮して、予算を設定します。

3.不動産市場の調査
現地の不動産会社や仲介業者に相談し、現地の市場動向や物件の情報を取得します。

4.物件の選定
家族構成や生活ニーズに応じた物件を選びます(例:一戸建て、マンション、家具家電付きなど)。

5.条件交渉
家賃、敷金、礼金、家具や家電の有無、ペットの可否などの契約条件を確認し、交渉します。

到着後ホテル・空港送迎の手配

空港送迎
移住先の空港到着時には、空港から目的地まで送迎してくれる、空港送迎サービスの利用をお勧めします。公共機関やタクシーを利用するという手もありますが、現地の言語でコミュニケーションをとる必要があります。また、場所によってはタクシーで不当な値段を要求される可能性もあります。

到着後ホテル
移住先での住宅を契約するまでの、一時的な宿泊先を予約しておくと安心です。

現地で使用できるクレジットカードの確認と手続き

1.日本で発行したクレジットカードの使用可否
・住民票を残した場合:利用可能。クレジットカードの有効期限内を確認しましょう。
・住民票を除票して海外転出届を出した場合:クレジットカード会社によって異なりますが、一部のクレジットカード会社では日本国内での利用が制限される場合があります。

2. 国際ブランドの有無
海外ではひとつの国際ブランドしか対応していないケースもあるため、日本のクレジットカードが国際ブランド(Visa、MasterCard、American Expressなど)を持っているかを確認します。

3. 手数料と為替レートの確認
・手数料:海外でのクレジットカード利用には、通常外貨両替手数料や国際利用手数料がかかることがあります。クレジットカード会社によって海外利用手数料率が違うため、手数料の確認と比較をしましょう。
・為替レート:カード会社の為替レートがどのように設定されているかも確認しましょう。

海外移住1ヶ月〜1, 2週間前

公的手続き

1. 海外転出届
日本国外で長期的に滞在する場合や、永住を希望する場合には、住民登録を抹消するために海外転出届を提出します。海外転出届を提出することで、国民年金と国民健康保険の加入義務が自動的になくなります。

2. 国民年金の手続き
海外転出届を提出することで、国民年金への加入義務がなくなりますが、任意で加入することも可能です。しかし、住民票を抜かないで渡航すると、年金の支払い義務は継続します。

3. 国民健康保険の手続き
海外転出届を提出することで、国民保険の加入は自動的に抹消されますので、保険証の返納が必要となります。

各種保険

1. 契約内容の確認
・海外でのカバー範囲:海外でも保険が適用されるか確認しましょう。一部の保険は国内のみのカバーとなっている場合があります。
・保険料の支払い方法:海外に移住した後でも保険料を適切に支払えるか確認しましょう。

2. 保険会社への連絡
・海外移住の予定を保険会社に知らせます。保険会社によっては、住所変更や契約内容の変更が必要になる場合があります。

3. 代替案の検討
・海外で新たな保険に加入することを検討するのも一つの方法です。日本国内で加入できる海外旅行保険と、移住先で加入できる現地の保険については、次の[海外医療保険または現地保険]をご覧ください。

4. 契約の見直し
・一部の保険は解約するか、休止することを検討する価値があります。海外にいる間、使用する予定がない保険については、契約を一時的に停止できる場合があります。

海外医療保険または現地保険

海外旅行保険のメリットとデメリット

メリット
1. 日本を出発する前から保険の適用が可能です。
2. 日本語での手続きやサポートが受けられます。

デメリット
1. 一般的に長期間の滞在や移住には適していない場合があり、延長や再契約が必要になることがあります。
2. 治療や損害補償の保険金支払いに制限があることがあります。

現地の保険のメリットとデメリット

メリット
1. 現地の医療制度やリスクに特化した保険商品があり、現地の状況に最適化されています。
2. 長期滞在や移住に対応したプランが用意されており、期間に制限がないことが多いです。

デメリット
1. 現地の保険契約や手続きが日本語で提供されない場合があり、言語や文化の壁があることがあります。
2. 異なる法律、規制、保険条件が存在するため、理解が難しい場合があります。

各種サービスの解約・停止手続き

1. 公共料金
・電気・ガス・水道

2. インターネット・電話
・インターネットサービスプロバイダー
・携帯電話・固定電話

3. 銀行口座・クレジットカード
・銀行口座
・クレジットカード
・証券口座

4. サブスクリプションサービス
・新聞・雑誌・オンラインサービス

5. その他
・各種会員制サービス(ジム、クラブなど)

日本の銀行口座の確認

日本国内の銀行は日本居住者向けのサービスなので、海外転出届を提出し住民登録を抹消すると、原則として銀行口座を解約する必要があります。

しかし、非居住者でも利用できる銀行や口座もありますので、現在の銀行口座が非住居者に対応しているのかを確認し、必要に応じて対応している銀行で口座を開設しましょう。

三菱UFJ銀行
サービス内容:通常の三菱UFJダイレクトのサービス、ワンタイムパスワードなどの海外発送、未登録の送金先への海外送金、資産管理レポート

三井住友銀行
サービス内容:残高照会、振替、日本国内振込、海外送金、セキュリティ関連登録、取引明細の郵送受け取り

みずほ銀行
サービス内容:海外勤務者向け日本国内送金サービス

りそな銀行
サービス内容:非居住者円預金口座(当座、普通、通知、定期預金)

SMBC信託銀行(プレスティア)
サービス内容:非居住者口座、海外送金、国内振込など

ソニー銀行
サービス内容:円預金、外貨預金、国内からの振込の受け取り、国内外からの外貨送金の受け取り、Sony Bank WALLET

国内免許証の更新

1. 免許証の更新
移住前に有効期限を確認し、必要であれば更新しておきましょう。

2. 国際運転免許証の取得
移住先の国で車を運転する予定がある場合、国際運転免許証を取得しておくと便利です。国際運転免許証については、次の[国際免許証の取得・更新]をご覧ください。

3. 免許証の返納
長期間運転する予定がなく、今後日本に戻る予定がない場合は、免許証を返納することも検討できます。

4. 住所変更の届け出
海外に住所を移す場合は、警察署で住所変更の届け出を行う必要があります。

国際免許証の取得・更新

国際運転免許証の取得方法
国際運転免許証(International Driving Permit, IDP)は、日本国内で次の手順で取得できます。

1. 必要書類の準備
・日本の有効な運転免許証
・パスポート
・パスポート用の写真
・手数料

2. 申請場所
・最寄りの運転免許試験場や警察署(交通課)で申請が可能です。事前に受付時間や申請手続きについて確認しておくと良いでしょう。

3. 申請手続き
・申請書に必要事項を記入し、準備した書類を提出します。
・申請が受理されると、その場で国際運転免許証が発行されます。

国際運転免許証の更新方法
国際運転免許証の有効期限は1年です。有効期限が切れた場合、新たに取得する必要があります。更新という概念はなく、再度取得手続きを行います。

1. 必要書類の準備
・新規取得と同様に、日本の有効な運転免許証
・パスポート
・パスポート用の写真
・手数料

2. 申請場所
・最寄りの運転免許試験場や警察署(交通課)で再度申請を行います。

3. 申請手続き
・新規取得と同様に、申請書に必要事項を記入し、準備した書類を提出します。
・申請が受理されると、その場で新たな国際運転免許証が発行されます。 

注意点
・国際運転免許証はあくまで補助的なものであり、移住先国によっては追加の手続きや現地の運転免許証の取得が必要な場合があります。
・移住先で長期間運転する予定がある場合は、現地の運転免許制度についても事前に調査しておきましょう。

必要物品の購入

日用品
・日本独特の調味料・茶葉・インスタントやレトルトの食品
・常備薬・処方薬・医薬品
・化粧品・スキンケア
・海外では入手しづらい文房具・子どもの学用品

生活用品
・変圧器・コンセント変換プラグなどの電気製品
・炊飯器・調理器具
・布団・寝具
・洗濯用品

書籍・エンターテイメント
・日本語の書籍・雑誌
・日本のDVDやBlu-ray
・漫画やゲーム
・スポーツ用品

その他
・一部の物資は現地で購入可能か確認しましょう。例えば、日本食スーパーなどで手に入る場合もあります。
・航空便や船便を利用する際、荷物の重量やコストを考慮して持ち物を選びましょう。

海外旅行SIMカード・海外プリペイドSIMカード

海外移住の際は、現地で携帯電話を契約するまでの間の通信手段を確保する必要があります。

1. 海外旅行SIMカードの利用
・特徴:短期用のSIMカードで、データ通信や通話が可能。
・メリット:現地到着後すぐに利用開始でき、設定も簡単。
・購入場所:日本国内の空港や渡航先の空港、オンラインで購入可能。

2. 海外プリペイドSIMカードの利用
・特徴:現地の携帯キャリアが提供するプリペイドSIMカード。中長期利用が可能。
・メリット:現地の通信網を使用するため、通信品質が良い。必要に応じてリチャージできる。
・購入場所:渡航先の空港、現地の携帯ショップ、オンラインで購入可能。

3.その他
PCやタブレットなどの通信機器は、現地のカフェやホテル、公共施設などで提供される無料のWi-Fを利用すると便利です。

郵便物の転送手続き

一般的な郵便物の転送サービスは、国内での住所変更には対応していますが、海外への転送は行っていません。

日本郵便が提供する「転送サービス」や民間の「転送代行サービス」を利用する場合は、移住前に友人や家族に郵便物を預かってもらうようお願いし、必要に応じて移住先への転送を依頼します。

カタログやダイレクトメールなどは、郵便物の送付を停止することも検討しましょう。

海外移住直後

住宅の契約

現地の不動産会社やエージェントを通じて、住居を確保します。

在留届の提出や、銀行口座の開設に住所証明を求められる可能性がありますので、忘れずに取得しましょう。

在留届の提出

在留届は、日本人が3か月以上海外に滞在する場合、旅券法第16条によりその地域を管轄する日本大使館または総領事館に提出することが義務付けられています。この届け出を行うことで、海外に住む日本人に対して必要な支援や情報提供が行われやすくなります。

在留届の提出方法

1. オンライン提出
・在留届電子提出システムを利用してオンラインで提出することができます。外務省の公式ウェブサイトからアクセス可能です。

2. 郵送またはFAX
・在留届の用紙を記入し、現地の日本大使館・領事館に郵送またはFAXで送付する方法もあります。

3. 大使館・領事館窓口で提出
・直接現地の日本大使館・領事館を訪れて提出することも可能です。

銀行口座の開設

海外移住後は、給与の受け取りや家賃、公共料金の支払い、日本と移住先間の送金などで、現地の銀行口座を開設する方が多いでしょう。外国人の銀行口座の開設条件や口座開設のための必要書類は銀行により異なるため、予め確認しておくことが大切です。

また、銀行によっては日本語デスクを設置している場合もあります。銀行口座の開設には、主に以下の書類を求められる可能性があります。

・パスポート
・在留証明書
・ビザ
・住所証明

各種サービスの開始手続き

1. 公共料金
・電気・ガス・水道

2. インターネット・電話
・インターネットサービスプロバイダー
・携帯電話・固定電話

子どもの入学・転校手続き

事前に調べた情報を元に、入学・転校手続きを行います。

・学校訪問
・オープンスクールや説明会に参加
・必要書類の提出
・入学試験や面接

まとめ

海外移住には多くの準備が必要ですが、スケジュールを立て計画的に進めることで、スムーズに移住後の新生活をスタートできます。まずは各国の要件や手続きを確認し、必要な書類や手続きをしっかりと準備しておくことが大切です。