【タイ】外国人の土地購入に関する新方針『4000万バーツ投資で土地所有権を取得』

2022年7月15日。タナコーン・ワングブーンコンチャナ政府報道官は「外国人は条件を満たすことで、タイで1ライ(1,600平方メートル)までの土地を住宅用として購入できるようになる。」と述べました。

今回の土地購入に関する新方針は、タイでの長期滞在を望む外国人富裕層を誘致することが目的です。土地所有の基本条件としては、最低投資額が4,000万バーツまたは100万ドルであることとしています。

昨年の10月19日、タイ政府は長期滞在の外国人を対象とした「Thailand Privilege Card(タイ・プリビレッジ・カード)」プログラムを閣議決定しました。

条件は、以下3つのいずれかで4,000万バーツまたは100万ドルを3年以上投資すること。

(1)不動産への投資
(2)会社や上場企業への投資
(3)有価証券または資金の提供

*住宅用として1ライ(1,600平方メートル)までの土地所有権を取得するためには、少なくとも3年間の投資が必要であるとしています。

タイ政府は、この方針により、外国からの投資が約8000億バーツ、土地の税収が約2700億バーツ増加すると予測しています。

今回の土地購入の新方針のターゲットとしては、以下4つのグループが想定されています。

・富裕層の外国人((Wealthy Global Citizen)
・年金生活者(Wealthy Pensioner)
・タイでの勤務者(Work-from-Thailand Professional)
・高度人材(High-Skilled Professional)

新方針では、10年間の長期滞在ビザが発行されることになります。(申請料5万バーツ)

以前の方針では、最低5年の投資期間が必要としていましたが、今回の新方針で3年に短縮される予定です。また、申請料も10万バーツから5万バーツに変更となります。

コンドミニアムについて

コンドミニアムを購入する場合は、国籍の制限はなく誰でもコンドミニアムを購入・所有することができます。

タイのコンドミニアムの売買ルールでは、外国人はコンドミニアムの49%まで所有することが認められています。

例:100ユニットあるコンドミニアムの場合、外国人が購入できるのは最大で49ユニットまで。

政府住宅銀行の最新情報によると、外国人がタイで所有するコンドミニアムは、総額39,727,000,000バーツ(バンコク:29,795,000,000バーツ、その他地域:9,932,000,000バーツ)  購入者の多くは中国人で、バンコク都内及び近郊に約19,558,000,000バーツの不動産を保有しています。